ROUND 6.9  六日目(5)  サントリーニ島→アテネ







9月20日(月)






別窓にしたほうが良いのか・・?

ただいま、ザピオン周辺にいます。





      <エンドレスナイト・アテネA>


   さて、ポリスのかっちょいいお兄ちゃんたちと別れ、ザピオンの前で二人で写真を撮って、来た道を元に戻りました。
   アマリアス大通りを戻って、一旦シンタグマ広場に出ます。
   昼にも広場は通っているので、地理は何の心配もありません。
   「everest」とマクドナルドの間から、エルムー通りに入りました。


   エルムー通りは、所謂ブティック街。
   ちょっと小洒落たお店や、コスメショップなどがあまり広いとは言えない通りに並んでいます。
   …仙台の一番町商店街の方がはるかに広い…。
   言うなれば天神の新天町くらいか?(福岡ローカルネタ)


   ブランドには殆ど興味の無い二人ですが、「Folli Follieくらいは下見してみるか?蟹さんに
   5%引きのチケットも貰ってるし」と地図を広げてお店の前に行ってみました。

   今日は月曜なのでブティックを始めとする普通のお店は昼の3時に閉店しています。
   外からショーケースを眺めて、面白いものはあるかな、と物色。
   日本では売っていないデザインのアクセが沢山あるらしいのですが、なにせ元々フォリフォリのアクセなど一つも持っていません。
   どれが該当物なのか、さっぱり。(笑)←腕時計は一つだけ所持


   通りには他にも、大きなオリンピックショップがありましたが、どうやら9時で閉店していた模様。
   つまることろ、夜9時を過ぎたこの時間、ブティック街のエルムー通りは仄暗い一角以外の何物でもありません。(笑)
   ウィンドーの前で、野良犬がゴロンと横になっている有様でした。(笑)
   …それはそれで長閑なのですが。









苦しゅうない

ブティックの店頭にゴロリ。








   さて、この通りで我々がチェックすべきポイントが一つ。

   それは、「American Express」の両替所
   そろそろ現金の持ち合わせが妖しくなってきていた海里君と、
   現ナマはまだまだあるが明日派手に散財予定(笑)の管理人、ここで手持ちのT/Cを現金化する予定でした。


   ギリシャでは、T/Cは銀行や郵便局で換金してもらうより、OTEと呼ばれる電話局や両替商に持ち込んだ方が
   手数料は少なくてすみます。
   (更に、銀行窓口は昼1時、郵便局でも昼2時には換金業務は終了と言う「いつ行けるんだよ!」
   超不親切営業!それに引き換え、両替商などは結構遅くまでやってくれているようです。)
   …尤も、他の国みたいに普通の買い物でT/Cが使用可能なら、こんなこと全く問題にならんわけですが。(笑)
   ギリシャでは、土産物屋やタベルナを除けばクレジットカードは結構使う事が出来るようですが、
   T/Cは殆どのお店でそのまま使わせてくれません。(涙)
   だったら、少しでもレートや手数料の良い所で換金するしかこっちも手は無いのです。
   事前に「地球〜」で調べてみたところ、こちらの「American Express」ではなんと
   手数料ナシでT/Cをそのまま現金化してくれるそうです。
   まさに救いの神!(笑)

   地図を見ながら行ってみたところ、通りの南側のちょっと奥まったところにありました、「American Express」。
   流石に今日はもうやっていないようです。明日は此処に来なくちゃね!(笑)



   さて、しっかり両替所の場所もチェックしたし、プラカ地区に向いましょう。…夕食、夕食ゥ!(笑)

   エルムー通りから途中左に曲がり、ミトロポレオス大聖堂のある広場に出ました。
   聖堂の広場に面して、既にタベルナやカフェが軒を連ねています。
   広場をそのまま真っ直ぐ南下して、プラカの街並みに突入しました。









ここで夜な夜なデッちゃんがナンパ?

ミトロポレオスの大聖堂。街中のスクエアに建っています。








   旅行記の2日目でも書きましたが、プラカ地区はアテネの古い下町。
   改装するにも許可が要るほどの古い町には、お土産屋やタベルナなどの観光客向け商売のお店が鈴なり。
   エルムー通りは真っ暗でしたが、プラカのお店は土産物屋もまだ営業中のところが殆ど。
   タベルナは夕方から朝方まで営業して連日大賑わいです。

   …やっぱりアレかな、カノンとかデスマスクはこのあたりで宵っ張り生活をしているのかな……。(笑)

   地図に描き起こそうとすると行き詰まってしまうほど、プラカは細い路地が沢山交わっています。
   (この地区の地図を描くのをあきらめたのはひとえにそのせいです。笑)
   手にしたガイドの地図をよ――く確認しながら、今日行く予定のタベルナ密集地帯へと進みます。


   今日行く予定のその地帯は、2日目に昼食を取った「ビザンティノ」の周辺です。
   広場のようになった一帯には、十軒以上のタベルナがスクエアに向けてカフェテラス席を設けているため、
   一見どの席がどの店のものか判らない程密集しています。
   とりあえず、「ビザンティノ」以外のお店を回って適当に決めようと言うことにしました。



   どのお店もテラス席と通り(狭い!)の間にメニュー表を立て掛けています。
   一軒づつ回ると、どのお店でも店員のおじちゃんがこちらに客引きをしてきました。
   中には、片言の日本語を話すおじさんも!うーん、勤勉…。(?)

   ぐるっと一周回ったところで、我々が決めたのは、「ビザンティノ」の隣にある「プラカ」と言うお店。
   ガイドにも「ビザンティノ」と並んでよく紹介されているタベルナで、かなりの老舗なのだとか。
   そして、料金もそこそこ。(らしい)
   我々が此処に決めたその原因は、ガイドの中にあった「シーフードがおいしい。」の一言。(笑)
   サントリーニでは高額請求を恐れて海物を食べていなかった我々、
   今日スニオン岬に行って「シーフードを食いた――い!」と思ったわけです。
   これぞ海闘士効果でしょうか。(笑)

   どうやら、こちらのお店ではタコのグリルやイカの唐揚げが有名らしく、まさに今の我々にはうってつけ!
   一も二も無く、「プラカ」に決定――!(笑)


   ところがこちらのお店、結構繁盛しており、10時を過ぎたこの時刻もテラス席は満席。
   入り口(通路に面している)で入ろうか迷っていると、人込みに流されそうになりました。
   …んんん?
   目の前を通り過ぎる車椅子の女性、パラリンピックの日本選手だ!
   介助の方に付き添われていましたが、挨拶をするとにこやかに返してくれました。
   わ―い、何か得した気分!(笑)



   人波に流されないようにメニュー表の側に立っていると、店員のおじさんが出てきて対応してくれました。

   「今、テラス席は満杯だから、中の席で座って待っててね。テラス席が空いたら案内してあげるから。」と言われました。
   中に入ると、食事をしている日本人カップルが一組だけいました。…他はみんな空きテーブル。
   …何が何でも、客にテラス席でご飯を食べさせたいようです、ギリシャ人…。(笑)
   (気候の良い時期ですので、その気持ちはよーく判ります。)


   テーブルに付くと、「ウェイティングドリンクはタダねv」とおじさんが注文を取りました。
   海里君はオレンジジュース、管理人は白ワインをグラスで頼みました。ラッキー!
   持ってきてくれたドリンクをちびちび飲みながら二人で話をしていると、どうやら席が一つ空いたようで
   「案内するよ。」とおじさんが言いました。
   流石にそのままグラスを持っていくのはアレでしたので、管理人が慌てて残りのワインを一気飲みすると、
   おじさんは笑いながら「グッジョブ!」と親指を立てました。(笑)
   …お茶目!




   通されたテラス席で、早速オーダー。もう空腹で待ちきれません。(笑)

   まず今日はイカリングを食べよう!と決定。
   その他に適度につまみになりそうなサガナキ「プラカ特製サラダ」を注文し、管理人はビール、海里君はレモネードを。
   例によって、ビールはマイブームの「AMSTEL」を頼もうとしたのですが、やはり此処も在庫切れ。
   仕方が無いので「ALPHA」と言う国産ビールを頼んでみました。


   チャージのパンをほじくりながら(コラ)待つこと暫し、まずドリンクが出てきました。

   …アレ?海里君、「レモネード」を頼んだはずなのに、運ばれてきたのは「7UP」
   「レモネード」と「7UP」、どうやっても訊き間違えるはずは無いし、
   もしかしてコレがギリシャのレモネードなんだろうか…?(ありえん)
   もうめんどくさくなったので、海里君はそのまま飲んでいました。

   管理人の「ALPHA」、うま―――い!
   「AMSTEL」の方がやっぱりおいしいんですが、これもまた美味。
   何と言っても「ALPHA」だしね…。ジークフリートだぜ、フッフッフ…!(笑)



   次々とメニューが運ばれてきました。
   まずは「プラカ特製サラダ」。…ゆで卵のスライスにオーロラソースのようなものが掛かっていて、美味い!
   ずっと「ギリシャサラダ」だったので、こう言う普通のサラダも新鮮…!
   「サガナキ」は、「イカロス」で食べたものより卵の衣が薄く、よりチーズっぽい感じ。ビールには最高だね。(笑)


   そして、待ちに待ったイカリング。
   あつあつのことろに、レモンを絞って一口。

   どどんがど―――ん!(爆笑)

   美味い!!日本のイカリングとはワケが違う。


   海:「…深いねぇ……!」


   海里君も大絶賛。
   はあ…タコのグリルも気になるね…!


   食欲の尽きない二人、今日もたらふくご馳走になりました。(笑)


   本日の夕食: イカリング(フライ)7.8ユーロ、サガナキ 3.3ユーロ、プラカ特製サラダ 5.9ユーロ、
       ビール、7UP各一本 ・・・合計24ユーロ
(チャージ込み、ウェイティングドリンクは無料)



   程良く満腹の二人、来た道とは逆に脇道を南東へ歩き、本来こっちから来るはずだったハドリアヌスの門の側まで出ました。
   このまま、アマリアス大通りを歩いてホテルのあるオモニアまで帰ります。(約1.5km)
   時間はもう日付変更時刻ですが、まだまだ開いているスタンドもちらほら。
   明日の水を確保し、ついでに牛乳も購入。(笑)


   通りのお店は流石に全て閉まっていましたが、通りは交通量が多いので煌々と照らされていました。
   「Loch Lomond」など口ずさみながら歩くと、乾いた風が心地よく肩を吹き抜けます。
   …ああ、不夜城都市、アテネ。




   シンタグマ広場を過ぎ、道は「パネピスティミウ通り」と名を変えます。
   ちょっと道幅が狭くなるのですが、やはり通りは賑やか。
   アテネで一番大きな本屋のあるビルを目敏くチェックして、二人は無事ホテルに到着しました。
   (ホテルのある「オモニア広場」は、夜間はあまり治安が良くないと聞いたのですが、特にそんな感じもしなかったです。笑)




   交替で風呂に入って………って、この部屋、排水がおかしいよ!(汗)
   洗面台で物を洗って栓を抜いたら、トイレの便座横にある排水口から水がダカダカ溢れて来るのです。ぎょえ――!
   風呂に入って浴槽の水を抜こうとすると……殆ど流れない!!(涙)
   結局、管理人が風呂から上がって海里君が入られるようになるまで、排水だけで一時間近く掛かったのでした。

   はぁ…明日もこの部屋なのに…。
   これならいっそ、初日に泊まった部屋にしてほしかった…!



   色んな意味でクタクタの二人の一日が、ようやく終ったのでした。
   よっし、スニオンも制覇したことだし、明日はアテネ市内を大探検だ!(笑)