ROUND 6.5  六日目(3)  サントリーニ島→アテネ







9月20日(月)









スニオンはアテネの下

スニオン岬に到着しました!





      <スニオンの先端で、サガを叫ぶ!>


   夕方5時ジャスト、スニオン岬に到着。

   バスは一番奥にある、ちょっと高台になった遺跡入り口の駐車場まで行ってくれました。
   帰りのバスもここから出るよ、と切符売りのお兄さんから教えてもらっていたので一安心です。
   (日やバスによっては乗る場所がちょっと下になることもあるそうなので、確認しておくと良いでしょう。)


   とうとう来てしまったスニオン岬!
   二人が興奮したままバスを降りようとすると、さっきの切符売りのお兄さんが徐に小さく畳んだメモ用紙を管理人に渡しました。


   ちょっと離れたところで開いて見ると、お兄さんの名前と電話番号が書いてありました。
   ……おおお、ナンパですか!積極的です、ギリシャ人!(笑)


   しかも、紙に書かれた彼の名前が・・・「Θεοφιλος」・・・・・・「セオ・・フィ・・・ロス」・・・・「ロス兄さん」だよ!
   わっははは!(爆笑)
   ポセイドン神殿まで来てロス兄さんにナンパされるとは、いやぁ世の中面白すぎる!(違)
   ただでさえテンションが高かった二人、しばらく笑いが止まりませんでした。
   ロス兄さん、バスの時刻とか色々教えてくれてありがとう!
   色んな意味で絶対に忘れません!(笑)


   さて、ロス兄さんを乗せたバスは、帰りの客を乗せて折り返しに帰って行きました。
   さぁ、これから一時間半で岬を大探検です!



   ちょっと高台になっている駐車場から、西に更にちょっと上がったところにポセイドン神殿の入り口があります。
   入り口の手前にはタベルナとお土産屋をくっつけた建物があり、スニオン岬に夕日を見るために来た白人さんたちが
   日暮れをゆっくり待っていました。
   先にちょっとトイレを借りようとお土産屋のお嬢さんに訊くと、トイレは隣のタベルナにあるわよ、と言われました。
   タベルナのテラス席をぶったぎって中に入ると、トイレを発見!
   帰りのバスの所要時間もありますし、ここでしっかり用を足しておきましょう。(笑)


   さて、では早速遺跡へ!
   遺跡の入り口には小さな小屋があり、ここでまず入場料を払います。お一人様4ユーロ也。
   今日は月曜なので、他の遺跡は休みのところも多いでしょうが、運良く此処ポセイドン神殿は営業していました。


   ぷちまとめ:海闘士は働き者が多いようだ。




   駐車場やタベルナ、入り口は神殿の北東側にあり、入り口を入って階段をいくつか登ると西側に・・・おおお、
   見えてきました、ポセイドン神殿!







逆光で真っ黒








   ……逆光が眩しくて綺麗な写真が撮れな―――い!(笑)
   いくら撮っても黒っぽくなってしまうので、早速西側に回りました。







中に入れろぉぉ!

西側から。ロープが張られています。










はい、ポーズ!

神殿の西側をバックに。







   神殿から見て、北東側にタベルナや入り口、西側には赤土の緩やかな坂(?)、南側には断崖、
   そして東も断崖になっていました。


   西側に回ると、北側にビーチや白い建物が見えます。(北側の道を、先ほどバスで通って来た訳です。)







海商王ハウス!?

神殿から北西を臨む。画面上中央の白い豪邸に注目!(笑)







   ははぁ、アレがジュリアンの豪邸か!?(笑)
   本当は下のビーチで泳ぐ予定だったのですが、時間が押していたのと海里君の怪我もあり、今回は諦めました。
   う――ん、此処から海底神殿に連れてってもらうつもりだったのに・・・!←誰にだ?



   余談ですが、アテネ郊外〜スニオン岬手前にかけては、「アポロコースト」と呼ばれるビーチ地帯が海沿いに展開しています。


   5時ちょっと過ぎのこの時間、まだまだ日没(7時半)には程遠く、人影は神殿のまわりに10〜20人くらいぱらぱらといる感じ。
   西側に回って赤土と低木の坂をちょっと下ると、坂の辺りにはまったく人はいません。
   傾きかけた日差しを前に、神殿を背にしてやる事といったらコレです。











スニオンの先端で、愛を叫ぶ!

管:「サガァ――――っ、来たよぉぉぉ―――っ!」







    管理人に続き、海里君も「蟹―――っ!」「ミロォ―――っ!」と絶叫。(笑)
   …いや、でも本当に周りには誰も居なかったのです。こんなチャンスは滅多にありません。











風が気持ち良いぜ!

管:「ああ〜〜〜っ、明日のぉ〜空はぶる〜〜〜ぅ♪」







    更に、「永遠ブルー」を歌ってみる管理人。(笑)


   そして、「永遠ブルー」をBGMに、此処で主人公登場!







ギリシャ〜神話のよ〜おにぃぃ♪








   写真でお分かりいただけるかもしれませんが、やっぱり此処ポセイドン神殿周辺も瓦礫だらけです。
   柱のなれの果てと思しき物体がそこかしこにご――ろごろしています。
   神殿はロープが張ってあって中には踏み込めませんが、その他のところはある意味いじり放題です。
   (壊したり、石を持って帰ってはいけませんよ!)


   …よおっし、主人公よ、奇跡を起こせ!










魔鈴さんおらんし!(笑)

星矢:「ムリだよ魔鈴さん!」
魔鈴:「星矢、力を集中させて!その拳に!!」










   さて、やるだけやって(笑)西側の坂の下から神殿の側まで上がってくると、・・・アレ?
   さっきまで神殿の付近にいた人たちがきれいさっぱり居なくなっています。
   …終業時間はまだまだだし、帰りのバスもまだの筈。みんな一体どこへ・・・?


   よ―く目を凝らして見ると、どうやら皆、日没までの時間を食事に充てるために一度タベルナへ引き返してしまったようです。
   本当にゆっくりしてるね、みんな・・・。


   いやしかし、考え様によってはコレはスゴイ状態です。
   ……ポセイドン神殿貸し切り状態ですよ!(笑)
   一番柱が綺麗に残っている南側に回ると、入り口の小屋やタベルナからも完全に死角。


   管:「やるか・・・?」
   海:「・・・やろう!」

   目と目で会話する二人。(笑)
   海里君が無言でカメラの設定をいじります。・・・よし!














真紅の少年伝説!(笑)

星矢:「ペガサスりゅうせ・・・・」
サガ:「遅いわ!」








    ……あ――っはっは!本当に馬鹿者だ!(笑)
   タイマー設定をして、そこらへんに転がってる柱の瓦礫の上にカメラを置いて撮ったのですが、
   撮れた映像を見て二人、その場で大笑いしました。
   ちなみに、サガ(仮)の腕がやたらとなまっちろいのは管理人がどうやっても殆ど焼けない謎体質だからです。(笑)



   さて、遊んでばかりいないで真面目に神殿の写真も撮らなければ。(笑)
   南〜東南くらいの角度から撮ると、かなり良い感じのものが撮る事が出来ました。







中に入りたいぞ!

南側から








ロープ外せや!

南東から







   先ほど書きましたが、南側はかなりの断崖。
   多分、ここから降りるのはムリっぽいです。







こりゃムリだ!

どど――ん!南側の断崖。下には何かあるのかしら・・?







   …ちょっとムリでしょ?(笑)







なんじゃこりゃ?

南側の断崖に生えていた生物。コレ、何でしょう?
我々にも判りませんでした、アリアさん!(笑)







   ちょっと乗り出して写真を撮っている人もいましたが、下手をすると本当におっこちそうです。
   仕方が無いので、東側に回ってみました。
   東側もやっぱり断崖なのですが、南に比べ、やろうと思えば降りる事も出来そうです。







降りられそう・・・?

東側の断崖を上から。こんな感じ。







   どうしようかな、と思っていると、東側にもう一つ出っ張った岬が隣り合っているのを発見!







?

東隣の岬。こっちも探検したいぞ!







   どうやら、こっちはタベルナの延長線上のようです。

   そう言えば、アニメでもカノンを閉じ込めた岬の対岸からサガが語りかけるシーンがあったような。
   岬が二つあると言う事は、ここがあの舞台と見て間違い無いと言う事か・・・!?
   よおっし、此処は絶対やるべし!


   東側の断崖を見下ろすと、管理人は意気揚揚と一歩づつ歩き出しました。
   振り返ると、海里君が立ち竦んでいます。


   管:「どうしたの?」
   海:「・・・ねぇ、本当にコレ降りるの?止めない?


   昨日の古代ティラとまったく逆パターンです。(笑)
   海里君をチラリと見遣り、管理人は自分のスニーカー(リーボック)に視線を落としました。


   管:「このユニオンジャックにかけて、俺はやるぜ―――っ!」


   そしてそのまま、断崖を駆け下りました。(笑)


   …先ほどの鳥瞰写真では判りくいかもしれませんが、断崖は下から見るとだいたいこうなっていました。










コワっ!そのA








   …下からコレを見上げて、さっき海里君が怖がったのも道理だと思いました。(笑)ゴメンよ、海里君。
   しかし、リーボックの靴がよっぽど良かったのか、一度も滑る事無く、断崖の下まで管理人は辿り着きました。
   勿論、後ろから海里君が追いかけてきます。


   断崖の下は更に突き出ていて、波が時折打ち寄せていました。







ウワ――っハハハ!

ここにカノンが・・・?







   カノンが馬鹿笑いするほどの向かい風と荒波ではありませんでしたが、まったく無風という感じでもなさそうです。
   取り敢えずここまで降りてきた以上は一番先端(下)まで行ってみましょう。


   ひょ――いひょ――いと岩場を飛び越え、ようやく岬の一番先端まで到着!
   振り返って見たものの、やっぱり我々が降りてきた断崖には岩牢らしき穴は見当たりませんでした。
   う――む、一体岩牢は本当にあるのか・・・?(笑)


   その時、ようやく追いついた海里君がよっこいしょと掛け声と共に、管理人の立つ波打ち際の岩場に登ってきました。
   ぼけ――っと海を見ている管理人の袖を海里君が引っ張ります。
   (キャミソールに袖はあるのか、というツッコミは無しでお願いします。笑)


   海:「ほたる君、アレを・・・・・・!」


   海里君の指す先は、先ほどもちょこっと書いた、東隣の岬のその麓。















   
………あっ!



   …もっとアップにしてみましょう。











き、来た――っ!

…ああっ!?











   ………岩牢だ!!岩牢だよ兄さん!!(笑)


   遂に発見!スニオン岬の岩牢!
   うお―――、やっぱりあったんだ、本当に…!車田先生ありがとう!
   喜びのあまり、岩場の上で写真を撮り続ける二人。
   勿論、こんな所まで降りてくるバカは他には皆無です。(笑)


   そうか…あそこにカノンがいるのか…!(違)







返り討ち・・?(笑)

管:「カノ――――ンっ!!助けに来たよ――っ!」







   


   管理人、思わず岩牢に向って絶叫。(笑)
   ああ、カノンが此処にいると言う事は、サガもまたこの周辺に立っていたという事か!?
   ふふふ、もう、波に飲まれても良いぜ……!(違)


   いや、でも助けたカノンにザックリ殺られたらそれもイヤだな…!(笑)


   時は9月末。昨日泳いでいたと言う事実からも判るかもしれませんが、此処スニオン岬も程よく気持ち良い海風。
   こりゃ、スニオン服(違)でも寒くなさそうです。(少なくともこの季節は)
   そしてクレタやサントリーニでも思ったのですが、ギリシャの潮風は磯臭くありません。
   うーむ、海闘士も職業としては良いかもなぁ…。(笑)




   さて、岩牢発見に湧く二人ですが、時間は既に6時過ぎ。バスの時間が迫って来ています。
   うむ、やはり滞在時間1時間半ってのは短いなぁ。(涙)
   もっと探検してみたい所もあったのに…!


   仕方が無いので、元来た岩場をひょいひょいと飛び越え、断崖を再び登り始めました。



   …降りる時にはあまり感じなかったのですが、この断崖、足場がかなり滑ります。
   剥き出しになった地層は何層もの薄い層が重なっており、踏むだけで簡単に剥れて次々と足場が崩れます。
   案の定、先を行く海里君がズルっと落ちてきました。ふ――危ない危ない。

   やっぱり、ポセイドン神殿の下だけのことはあります。ここも立派な修行地。(笑)
   連日、山登りや断崖探検ばかりの我々、日を追って聖闘士に近付いている実感がひしひしと…。


   断崖を登りきると、小さな小屋がすぐ脇に有る事に気付きました。
   管理用の小屋か何かなのでしょうが、コレも今の我々にはシャイナさんの家に見える…!(笑)


   我々が断崖下りをしている間に、日はかなり傾いていました。
   まだ日没まで1時間はありますが、夕暮れの神殿はまた格別な雰囲気です。







綺麗

夕日のポセイドン神殿。ジュリアンが愛を語らうにはもってこい?(笑)