ROUND 6.0 六日目(1) サントリーニ島→アテネ
9月20日(月)
「サントリーニ島」からアテネへ帰ります。さぁ、スニオン岬よ待ってろ!(笑)
<アテネへ向けて、スニオン岬探検隊、発進!>
朝7:30、比較的たっぷり眠って起床。
昨日のハードスケジュールに負けず劣らず、本日も強行軍です。
管:「『強行軍』って、なんとなく『教皇軍』に聞こえるよね。」
海:「私もだ。(笑)…統率バラバラっぽいよな。」
…いや、それはこっちに置いといて。(笑)
さて、今日は8:45にお迎えが来て、10:15発のオリンピック航空でアテネに向けて帰ります。
(帰る、とは言え、まだアテネで二泊あるのですが。)
着替えて荷物の整理を済ませると、昨日と同じコテージで朝食を取りました。
クレタでは三日目の朝においしい朝食を取る事が出来なかったので、今朝はたっぷり雪辱戦です。(笑)
昨日ほどゆっくりはしていられなさそうでしたので、今朝はコテージの中の席でぱぱっと食べる事にしました。
昨日とほぼ同じメニューを盛りに盛ったところで、自分たちの席のすぐ斜め後ろにIさんご夫妻の姿を発見!
早速挨拶を交わし、サントリーニに来た初日の様子を聞いてみました。
Iさんのお話によると、はやり到着が夕刻だったせいで初日にイアの夕日は見られなかったそうです。
「昨日の方が綺麗でしたよ。」と管理人が伝えると、奥さんはちょっと嬉しそうなお顔でした。
中日の昨日はどちらへ?と訊ねると、どうやら南部のアクロティリ遺跡に出かけ、その後イアにおでかけだった模様。
逆に、我々の行き先も訊ねられたので、「古代ティラに行った後カマリで泳ぎ、イアで夕日を見ました。」と言うと
「ええっ!そんなに!?」と驚かれてしまいました。(笑)
まあ、ムリも無いでしょう。(笑)そんな事が出来るのはよっぽど体力の余った人間だけです。
…そして、「アクロティリ遺跡」は結構マトモな遺跡だったそうです。
他の日本人も居たそうで、やはりキング・オブ・瓦礫「古代ティラ」とは大違いです。(笑)
昼下がりに出発のIさんご夫妻とは此処でお別れし、管理人達は荷物を纏めてゴーロゴーロと転がしながらフロントに向います。
…ここでまた、海里君の表情がど―――んと暗く。
海:「ああ――、フロントにあのデープ・ス〇クターがいたらイヤだよう……!!」
しかし、我々の日頃の行いが良かったせいか(?)、フロントは別の方でした。
無事にチェックアウトも済ませ、海里君も一安心!
時間よりもちょっと早く、もう迎えが来ていました。
ひゃー、ギリシャ人、本当に早い…!(驚)
迎えに来ていたのは、行きにも空港に迎えに来たあのお姉ちゃんでした。
どうやら他のツアーの方の送迎も兼ねているようで、
「自分は前の車で先導するから、貴女達はそこのタクシーに乗って頂戴」との事。
他のツアーの客は小型のバスに乗り込んでいました。
その中に、日本人と思しきシルエット。
…あっ、昨日の「中華大飯店」で見かけたご夫妻だ…!同じホテルだったんだね…!
行きと違い、今度のタクシーは我々二人だけ。
荷物もきちんとトランクに収まりきっています。(笑)
行きに通った道を逆に辿り、タクシーは空港へと進みます。
枯れた草原の中に見え隠れする白い壁の民家、青い屋根のドーム。
…さらばサントリーニ。絶対また来るよ…!!(涙)
走ること20分、サントリーニ空港に到着。
かなり小さい空港ですが、ごった返す人でパンパンでした。
フライトまでジャスト一時間くらいでしたので、さっさとチェックインできるかなと思ったら、なんとまだ手続きできないとの事。
お姉ちゃんによると、「何かトラブルがあったらしく、警察が来ているから(警官を指して)前の便に遅れが出ていて、
そのせいでアテネ便はまだチェックインできないみたい。」
5分くらい様子を見ていたのですが、ちっとも解決するフシが無かったので、
「(オリンピック航空のカウンターを指して)このカウンターの前に並んでおいて。チェックインできるようになったら手続きをしてね。
私は次の仕事が入っているのでこれで失礼するわ。」と言い残してさっさと退場してしまいました。
クレタのおじさんと比べると何ともビジネスライクで、ちょっと悲しくもあり。(涙)
どうやら、荷物をチェックするX線センサーの機械が壊れているとか何とかで、
機械を運び出して別のものを運んで来ようとしているようでした。
…お――い、大丈夫かなぁ…。
既に、前の便であるザルツブルグ行きは遅れが出ています。
新しく運ばれて来た機械の前に、ずらっとゲルマンな方々が列を成していました。
…しばらくして、ようやく機械が作動し始めました。
ほっと一安心する間も無く、オリンピック航空のカウンターもチェックインを開始。
「先に検査機で荷物を通してからカウンターに来てくれ」と言われたので、機械の前をぐるっと取り囲む長蛇の列に加わりました。
ゲルマンの方々を優先に通した後、我々も荷物をチェックして再びカウンターに戻り、
荷物を預けて今度は共通ゲート前の列に並びました。
ふ――やれやれ。
ゲートの前に売店があったのですが、その前に気になるものを発見!
ガシャポンです!ギリシャにもあったんだね、ガシャポン!(笑)
ギリシャでも存在!謎のガシャポン。…右下のチャクラの絵が気に掛かるぞ!(笑)
…しかも、よぉ―――く見ると、何やら後ろのボードに星座のマークが!うおぅ!
どうやら、星座の守護石(誕生石のようなもの)が出てくるガシャポンのようです。
…よっしゃ、ギリシャでコレをやらないで一体どこでやる!?(爆笑)
早速、二人で一回づつやってみました。
1ユーロ硬貨を入れてハンドルをくるっと回します。このあたりもまったく日本と一緒!(笑)
…管理人、出てきたのはどの星座のものでもない石でした。(涙)
ああ〜〜、双子座を狙っていたのに…!
遺跡の石と間違われないように、鞄のポケットに入れておきました。
(遺跡の石を持ち出すと犯罪に当ります。なんでも最近、遺跡の石を持ち出そうとした日本人がギリシャ当局に逮捕されたそうで、
保釈金5万ユーロを払わされたそうですよ。…要注意!)
さて、なんとか時間通りに飛行機はフライトできそうです。
例の乗り慣れた巨大バスに揺られ、またしてもプロペラ機に乗せられました。
…予測はしてたけど、やっぱりプロペラか…!(笑)
もう、ここまで来れば怖いもの無しの管理人でした。
10:15、オンタイムに飛行機は離陸。ふー、一安心。
窓から少づつ遠ざかるサントリーニの三日月型シルエット。
…また来るよ、絶対に…!
例によってすぐにベルトサインは消え、飲み物の配布を始めました。
行き同様、管理人ここでもまた「Sì」をナチュラルに使い続けていました。
…ホントにどうなっているんでしょう、この妙な言語…。(笑)
さて、これで我々は都合4回オリンピック航空に乗った事になるわけですが、毎回微妙に気に掛かっていた事が。
座席に置いてある「緊急時の手引き」です。
そう、あの救命胴衣の使い方や酸素マスクの使用方法が書いてあるアレです。
解り易いように言語を使わず、イラストだけで説明(?)してあるのですが………このイラストが気に掛かる。
………お姉さんの顔がヘン!(爆笑)
そして更に、
………機長(?)の顔もヘンだ!(爆笑)
…なんとなくおかしいですよね、このイラスト…!?(笑)
毎回二人で「ヘンだヘンだ」とツッコミを入れていたので、最後にバシっと証拠写真を撮っておきました。
さて、フライト開始後30分ほど経ったところで、機体はまた降下し始めました。
…いよいよエレフテリオス・ヴェニゼロス国際空港に戻って来ました。
我々の本日の予定では、11:00に空港に着いた後、迎えの車でホテルに着くのがおそらく11時半過ぎ。
スニオン行きのバスは各時の40分ということだったので、急いでチェックインを済ませてバス停に走れば
12:40のバスには間に合います。
スニオンまでのバスの所要時間(2時間半)を考えたら、なるべく早い便に乗るに越した事はありません。
悪くとも、13:40のバスには絶対乗りたいものです。
飛行機はこれまた時間通りにアテネ・エレフテリオス・ヴェニゼロス国際空港に到着。
さあ、さっさとバゲージを受け取って迎えの車に乗ろうぜ!
…って、アレ?
………荷物が出て来ないよ……?何で?(汗)
待てど暮らせど、レーンが回る気配すらありません。
…うおお――、早くしろ――!だぜ!!(怒)
仕方が無いので、二人で屈みこんでムダ話に花を咲かせました。
…それにしても出てこないなぁ…。
………待つことなんと30分、ようやく荷物が流れて着ました。
ぎゃ――、これじゃ12:40のバスはムリか…!?
到着ゲートを潜ると、一人のおじさんが我々の名前を出して尋ねてきました。
(ちなみに、管理人の名字はギリシャ語で発音し易いらしく、おじさんも代表者の海里君より管理人の名字を呼んでいました。)
…あっ、よく見たら最初にアテネに着いたとき迎えに来てくれたおじさんだ!(笑)
我々が笑うと、おじさんも我々の肩に手を置いて「よくぞ帰ってきた」とばかりに笑いました。
この時、管理人におじさんが白い封筒を渡しました。
後で判ったのですが、クレタを発つ時に来なかったガイド代10ユーロでした。(笑)
さて、もう時間は12時を過ぎています。
これは、12:40のバスは絶望的です。
…でも、次に乗れば良い事ですし、今日はスニオンに行く以外は何の予定も無いので別段焦ると言うまでもありません。
逆に、「昼食が取られそうだね!」と余裕が生まれました。
…人間、発想の転換が重要です。(笑)
見慣れたアテネ郊外の道を辿り、おじさんの運転するタクシーは一路、アテネ市内へと向います。
管理人達がクレタに行っている間にパラリンピックが開幕していましたが、特に交通に深刻な影響は出ていないようでした。
アテネに戻ってきました。ちょっと判り難いですが、地図をご参考にどうぞ。
12時半過ぎ、タクシーはオモニア広場まで到着。
初日にも数時間だけ滞在した「アセンズ・アクロポール」へチェックインです。
…でも、今度は2泊ですもんね!(笑)
おじさんと別れ、管理人達は急いでチェックインしました。
今度の部屋は黒を基調とした部屋で、大理石っぽい造りです。
(大理石っぽいのはどうやらこのホテルの特徴…?)
前の部屋と異なり、今度の部屋は窓が商店街の中に面して設えてありました。
う――ん、カーテン開けても殺風景…。(笑)
取り敢えず着替えと荷物の整理をしようと管理人がスーツケースを開けてガサガサしていると、海里君の様子が変です。
…徐に手を押さえて黙りこくっています。
海:「………荷物の中のカミソリで手をザックリやっちまった…!」
ひぃぃぃ…!
管理人が見てみると、海里君の人差し指の先端から血が滴り落ちています。
管:「だ…大丈夫か?」
海:「…カミソリのケースが外れてた…!」
何度もバンドエイドを変えますが、血は止まる気配がありません。
しばらくティッシュで押さえたり指を上に持って行ったりしていましたが、
やがて諦めてそのままスニオン岬行きのバスに乗る事にしました。
…それにしても、二日続けて微妙に何か間違った文脈で出血とは呪われているのか……。(汗)
この時点で1時近くになりそうだったので、心持ち急いで外に出ました。
さて、我々のホテルのあるオモニア広場は、交通の起点とも言うべき便利な場所です。
だいたいの通りはこの広場に通じているので、地図を持って歩くとまず迷う事は無いでしょう。
スニオン岬行きのバスは、ガイドブックによるとどうやらフィレリノン通りのプラカ側にあるようです。(地図の★を参照)
フィレリノン通りは手前のスタディウ通りとそのまま直結しているようなので(途中で細くなり、名前が変わっている)
オモニア広場のターミナルをぐるっと回ってスタディウ通りに出ました。
後は真っ直ぐ歩くだけ。楽勝です。(笑)
二日目はバスで連れまわされるばかりで、ゆっくり道を探検することもできませんでしたので、
地下鉄には乗らずに今回は歩いて行きましょう。
アテネ市内は、結構舗装が古く、建物もちょっと古びた感じ。
情緒がある古さと言うよりは、どちらかと言うと本当に古いぞ、と思わせる佇まいでした。
近代的な雰囲気がしないのは、パルテノン神殿などの建物からのランズケープを邪魔しないように
高い建物を建ててはいけないからのようです。
古いコンクリ剥き出しの灰色の建物(低層)を見ていると、なんとなく元社会主義国家っぽいカンジがします。(笑)
それでも、通りの一階部分には色んな商店が入っています。
ファッションブランド、インテリアなど種類もまばら。
…おお、寿司屋があるぞ!!(驚)
しばらく歩いていると、パネピスティミオ駅の対岸に当る部分に広場がありました。
地図にはありませんが、クラスモーノス広場です。
広場からは、スタディウ通りをブチぬいてそのまま隣のパネピスティミウ通りの地下鉄の駅まで丸見えになっています。
ヘンな銅像やツーリストポリス(観光専門のポリス。道案内や観光者狙いの犯罪被害者の駆け込み所の役割を果たしています。)
も並んでいて、緑の木々ものんびりと枝を茂らせています。(排気ガスまみれでしょうが。笑)
クラスモーノス広場を通り過ぎた角に何やらマックのようなファストフードのお店を発見!「Goody's」です。
外に貼り出してあるメニューを見ると、なにやらサンドからギロピタ、ハンバーガーなど手広く扱っているようです。
よっし、じゃあ此処でテイクアウトをして、バス停かバスの中ででも食べようぜ、と中に入ってみました。
マックのようなカウンターでは、インカムを着けた赤毛のお姉ちゃん(黒ぶち眼鏡がアラレちゃんのようでした。笑)が
次々と注文を裁いています。
管理人はギロピタ(昨日、昼に食べた「ギロ」をピタパンに挟んだサンドです)を頼みました。
「飲み物は要る?」と訊かれたので頷くと、コーラを勧められました。(笑)
…ま、いいか。と注文。
ここのギロピタは「PITA PITA」と言う固有名詞で呼ばれているようです。
…「ビッグ・マック」みたいなものでしょうね。
本日の昼食: ギロピタ(PITA PITA) 2.5ユーロ、コーラ(ダイエット〇ーク)1.2ユーロ
・・・計 3.7ユーロ也。
…テイクアウトにしてもらったら、何故か、アテネの音楽祭(ミュージック・アウォードみたいなもの?)のDVDが
オマケでつっくいてきました。
ギロピタしか頼んでいない海里君には付いていなかったので、もしかするとコカ・〇−ラのおまけなのかもしれません。(謎)
さて、これで昼食の調達も完了!