ROUND 5.0 五日目(1) サントリーニ島終日フリー
9月19日(日)
今日はまず東南へ向います。「古代ティラ」と「カマリビーチ」に注目。
<僕らは妖気な聖闘士探検隊>
朝8:30、起床。
今日は中日のため、比較的たっぷり眠ることができて満足!(笑)
着替えと化粧を済ませ、管理人と海里君は朝食を取るためにコテージの扉を開きました。
…おお、プールが青く波打って眩しい!
各部屋と同じく、レストランもコテージ式の構造をしています。(レストランのコテージは平屋)
広い室内は勿論、プール側にはテラス席が設けてあり、なんだか食が進みそうですな。(笑)
折角なので、テラスで朝食を取ることにしてビュフェのテーブルに向かいました。
「エル・グレコ」の朝食の品ぞろえも、「アセンズ・アクロポール」や「アストリア・カプシス」と殆ど同じです。
管理人は、チョコパウンドやモツァレラトマト、ソーセージなどをチョイス。
外の席に座って、いっただきまーす!ぱく。
うまーい、ソーセージが絶品でした。
最早定番のヨーグルトも最高!
…そう言えば、管理人は無類の豆乳好きで、毎日飲まないと落ち着かないほどの中毒気味なのですが、
ギリシャに来てからはちっとも気になりません。
やっぱり、このヨーグルトのおかげでしょうか?
ビュフェのメニューの中にパプリカの酢漬けからしきものがあったので、勇気を出してトライ!←管理人、酢が苦手
…ところが、おいしいんです、これが!
つんとする米酢ではないのもありますが、気が付くとばっくんばっくん食べていました。
酢と言い、キュウリと言い、苦手だと思っていたものも所変われば平気になるものですね。いやいや、本当に驚きました。
さて、朝食を済ませた二人、部屋に戻って簡単に支度を終えると、颯爽とフロントの建物横を通過して外へ出ました。
時刻は10時。ようっし、パパ今日は一日張り切っちゃうぞ!(笑)
今日の予定は、まずバスでカマリビーチまで行き、そこから古代ティラ遺跡を探検します。
その後、昼食を取ってカマリビーチでエーゲ海を飲み干し(無理)、バスに乗ってフィラタウンに戻ります。
さらに乗り継いでイアに夕日を見に行き、フィラに戻って来てお土産漁りと夕食。
…計画の段階で既に相当キッチキチです。(爆笑)
素で無理があるよ、兄さん!
本来の計画では、イアには行かないで「サント・ワインズ」と言うワイナリーに行ってみる予定だったのですが、
昨日の絶景の衝撃が大きかった二人、珍しく「団子より花」を選んだのでした。(笑)
さあ、まずは、例のバスプールまで。
カマリビーチ行きのバスもやはりここが始発です。
…途中、例のスーパーに寄って行こうと思ったのですが、店の前まで来ると明らかに中が暗いのです。
おかしい、もう開店時間はすぎているはずなのに…。
よーく見ると、営業時間案内(ギリシャ語)のところに、「κυριακη」だけ独立して何か書いてあります。
…はっ、もしかして今日は「κυριακη」(キリアキ=日曜)かっ!(驚)
ギリシャに限らないのですが、ヨーロッパは全般に日曜は商店は休みです。
うーむ、今日はお土産を少し漁るつもりだったのに、これでは万事休すか…。(汗)
…と思ったら、ここサントリーニに限ってお土産屋もタベルナも絶好調営業中でした。(笑)
この日、閉まっていたのはこのスーパーだけ。フィラタウンの他のスーパーは開いていました。
流石は超季節労働の島…。(笑)
まあ、観光客に取ってはありがたいことです。
さて、バスプールには今日も沢山の人だかりがしています。
イア行き、カマリビーチ行き、空港行き、アクロティリ遺跡行き、アティニオス港行き、ペリッサビーチ行き、皆ここが始発点です。
う――ん、狭い島なりに便利ですね。(笑)
・・・が、我々の向う古代ティラ遺跡だけは直通のバスは無し。
カマリから日に五本だけ遺跡へ向うバスが出ているようです。しかし、これは要・予約。
だったら、カマリから40分歩いていった方が楽そうです。散策もできますしね。(笑)
カマリビーチ行きのバスは、やはり20〜30分おきに出ています。
停まっていたバスにカマリの表示が出たので早速乗り込みました。座席ゲ―――ット!
バスは、昨日とは逆に、南東に向けて道を走り出しました。
フィラタウンを離れると、あたりは枯草がぼうぼうに茂る野原。
合間には民家(と言っても白くてお洒落なんですよ!)や小さなワイナリーなどがぽつぽつと点在していました。
管理人:「…こんなに土地が余ってるんなら私に寄越せ・・・!」
海里君:「まったくだ!ここで暮らしてやる・・・!」
途中、建築途中の家を発見!
建築途中のサントリーニハウス。骨組みもコンクリ??
へぇ〜、こうやって造っているんですね、あのコンクリハウスを。
骨組みまで妙におしゃれです。(笑)
さて、しばらくすると昨日同様、切符売りのお兄さんが回ってきました。
フィラ⇔カマリビーチ、片道0.9ユーロ也。
20分くらい走った頃でしょうか、ちょっと賑やかな地帯に入り、バスは停まりました。
どうやら此処がカマリビーチのバス停のようです。
バスは折り返しフィラ行きになり、また来た道を消えて行きました。
バスから降りた人たちは怖いくらい一斉に、東のビーチに向って邁進します。
・・・なんだかもう、『海まっしぐら』と言ったところでしょうか。(笑)
判りやすくて良いですね。(笑)
我々が目指す「古代ティラ遺跡」は、ビーチとはほぼ逆側に位置しています。
他の人たちに背を向けて道を確認しようとすると・・・うわっ、目の前にまたロバが!!
勿論、カシモド(違)もいます。
そして、目指す遺跡のある「丘」を見つけたのですが・・・・・・。
手前にロバ
管理人:「ねぇ・・・・・・・・・ホントにコレ登るの!?」
海里君:「勿、論、だ!」
か、海里君が一輝兄さんに見える。・・・・・遠い・・・・・。(笑)
「止めようよ」と言う言葉が喉まで出掛かったものの、海里君の発する「漢」オーラに気圧された管理人、
ただ愕然と目の前の「丘」を見上げました。
・・・「丘」じゃない、こんなの絶対「丘」として認めん・・・・・!
(一応、「メサ・ヴノ山」という山らしいのですが、どうやらガイドでの扱いは「丘」なのです。)
『カマリビーチから徒歩45分で山頂に着く。』と言うのは絶対嘘だろ、諸ガイド雑誌さんよぉ・・・・!(笑)
現在、11時近く。・・・で、コレを登って、降りて、ご飯食べて泳いだら絶対日暮れには間に合わないと思うのですが・・・・
チラリと横目で海里君を見遣ると登る気満々。(汗)
まだどこか遠い気分の管理人を尻目に、海里君はドンドン遺跡方面に向けて歩き始めました。
慌てて追いかけた管理人、近くのロバにまで威嚇されました。うわ――ん、怖いよ!(涙)
歩くにつれてだんだん丘が近付いて来るわけですが・・・・・やっぱり登るの!?(汗)
遥か山頂になにやら小さな小屋が見えるのですが、ここからだと本当にゴマ粒サイズ。
…いかん、気が遠くなってきた…。
「Ancient Thira」と書かれた標識に従って歩いて行くこと15分、丘の麓に到着。
…真下から見ると、聖域以外の何物でもないですよ、コレ・・・・。
そのへんからひょいっと星矢が脱走(違)してきても全く違和感ゼロ。(笑)
丘の麓には小さなホテルがあり、白人さん達がプールでのんびりしていました。
・・・・チッ、気楽な人達だ・・・!
さて、ここまで来た以上引っ込みがつかないので管理人も登る気になりました。
ようっし、もうここまできたらやってやってやりまくってやる――!(爆笑)
…で、登り口を見ると、二つ。…どっち??
二人で「どっちだろ?」と言っていると、右側の道から人が降りてきました。
見上げるとそっちの登り口の上のほうにはぱらぱらと人の影が。
う―ん、どうやらこっちだな??
二人で登り始めてみたのですが、5分もしないうちに管理人は何だか不安になってきました。
だって、右の道ってコレなんですよ?
入り口部。
・・・・・コレを「道」と呼んでいいのか!?(笑)
…確か、「山頂の近くまでは、カマリからバスも走っている(一日五本)」ってガイドに書いてあったけど、
コレをバスが登れる筈が無いよ兄さん!
…でも、たまに人が降りてくるんです。ってことはこっちで良いってことですよねぇ?
管理人はヒーハー言いながら登ってたにも拘らず、海里君はズンズン登って行きます。
・・・・友が遠く感じるぜ・・・・!(笑)
足場は時折ガラガラと石が崩れて滑りそうになります。
…ここまで来たら「遺跡散策」じゃなくて「聖闘士修行」だろ、絶対!!(笑)
甘かった!やっぱりギリシャだったんだよね、この島も・・・!
15分くらい登ると、随分視界が開けて来ました。・・・ってアレ??
管理人:「海里君、スト―――ップ!」
海里君:「・・・何?どうした?」
管:(もう一本の道を指差して)「あっちじゃないか、登山道!?」
海里君:「・・・・・・・・あっ!!」
向こうの道は、登りやすい様にぐねぐね曲がった石畳なのです。人影もこちらより多い。
管:「絶対あっちだって!こっちは『聖闘士通用口』だったんだよ!」(笑)
引き返すことが可能なうちに、二人は再び聖闘士道を駆け下りたのでした。(笑)
・・・それにしても、こっちの道を上がっていた人達って・・・。
管:「・・・一般人のフリした聖闘士だな!」(笑)
ぷちまとめ:古代ティラ遺跡の登山口(右)は『聖闘士通用口』である。聖闘士に逢えるチャンス!
謎の建物。目的地が・・・・遠い
さて、微妙に時間をロスしたものの、一般人用登山口を登り始めた二人でしたが、
こっちはかなり登りやすい構造になっています。
道がグネグネしている分、距離はこちらのほうが長いかもしれませんが、兎に角「人間の歩くことができる道」ですし。(笑)
ただ、石畳の石が結構でっかいので、海に備えてスポーツサンダルで行った管理人はちょっと足の裏が痛かったです。
スニーカーで行った方が良かった・・・!
道を登るにつれて、徐々に視界が開けてきます。
カマリビーチを見下ろし、空港も見え始めました。・・・松の木の木陰があったので、ここでちょっと一休み。
ふと横を見ると、車に乗った人やバイクのカップルが通り過ぎて行きます。
管:「・・・・・機械の力に頼るとは、最早男として認めん・・・!」
怒りついでに、壁に穴を穿つ管理人(別名:アイオリア)。
でりゃぁ!
・・・いや、勿論ギャグですが。(笑)
さて、休んだことだし、登山再開。
再びうねうねした道を登り始めました。
中腹くらいまできたところで上を見ると、さっきゴマ粒ほどに見えた何かの小屋が豆粒サイズに見えます。
・・・・・はあ、まだ遠い・・・・。
結局、1時間半掛けてようやく山頂付近の駐車場まで到着しました。
・・・ここまでバスで来たやつは軟弱者だ・・・・!
ちなみに、駐車場まではバスやバイク以外にも、ロバタクシーなるサービスもあるそうです。
座り心地については保障できるかどうか微妙らしいですが。(笑)
駐車場にはスタンドがありました。・・・富士山と同じだな!(笑)
何も買わなかったのですが、やっぱり物は高いのでしょうか?
さて、駐車場の奥に更に頂上に上る登山口があります。
平日だと2ユーロくらいの入場料が取られるはずのなのですが、日曜だったためか我々は何も取られませんでした。ラッキー!
(ガイドには「月曜が休み」とあったのですが・・・。謎です。月曜は遺跡自体が入場禁止で、
日曜は入場料フリーなのかもしれません。)
「古代ティラ遺跡」は、紀元前9世紀に建造された町。
最盛期には5000人ほどの人口があったそうですが、13世紀にはすっかり寂れてしまったとか。
・・・そりゃそうですわな、こんな高いところまでどうやって食料や水を運ぶんだ・・・。(汗)←登って思う素朴な感想
見所は、アルテミドロスのテメノス、体育訓練所(聖闘士だ!笑)、アポロンの神殿など。
しかし、この遺跡からの出土品はフィラの考古学博物館に収蔵されている上、建物は全て無くなってしまったようなので、
遺跡にあるのは土台のみ。
ある意味、究極の瓦礫と申せましょう。(爆笑)
流石にここまで来ると、車などでズルした人たちも増えるので沢山の人と擦れ違いました。
・・・でも、東洋人の姿はナシ。(笑)
そりゃ、こんなとこまでわざわざ瓦礫を見に来る酔狂な東洋人は居ないって普通・・・。(笑)
と思ったら、一人だけ日本人(?)らしき男性と擦れ違いました。最早「漢」として認める!(笑)←日本語ヘンですよ、管理人。
駐車場から登る事10分、遺跡に到着!
うお――、景色も最高!!ってか良くこんなところまで登ってきたな、自分!(笑)
ビーチや空港が下に。ちなみに、一歩向こうはお決まりで断崖です。(笑)
そして、ここまで苦労して登って来た、目的の遺跡は・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・見事なまでに瓦礫!(爆笑)
瓦礫その@
瓦礫そのA。もしかして宮殿かも…。
瓦礫そのB。ひょっとすると劇場かも・・。
ようっし、今だ!
管理人、徐に鞄から取り出だしたる・・・・・赤いTシャツ!(爆笑)
着るんだ、さあ!ここで着ないでどこで着る!?(笑)
主人公、現る!
…着ました。(笑)
ちょっと主人公にしては髪長すぎですが、気にしないでください。(笑)
遺跡には見張り台があり、日曜の今日も一人だけ監視の人がいました。
いたるところにトラップのように張り巡らされている立ち入り禁止区域に踏み込むと、即行ホイッスルを吹かれます。
…でも、立ち入り禁止区域とそうでないところの違いがイマイチはっきりわかりませんでした。
だってどっから見ても全部瓦礫ですし。(笑)
ロープ区域以外は、遺跡は比較的自由に入ったりいじったりしても良いようです。
・・・・じゃ、服装も完璧な今、ここはコレをやらなくては!
星矢:「破壊の根本は原子を砕く事にっ・・・・!」
・・・・・アホだ、お前は!(笑)
ふっふっふ、何だか全てが爽快な気分だ・・・・・!
それにしても、さっきからこの遺跡を見ていると何かを思い出すような・・・。
あっ!
管:「賽の河原・・・・・!」(爆笑)
海:「・・・確かに!」
徐に向こうに小走りした海里君。
海:「ひとつ〜積んで〜は父の〜ため〜♪」
…やっぱり、二人揃って馬鹿どもです。(笑)
でも、本当になんだか懐かしいような,不思議な気分になる遺跡です。
ロープを越えないように上のほうに上がってみると、住居跡や水路跡などもありました。
水が溜まっているところもあったので、どうやら井戸を掘っていたようです。
…それにしても、どこがアポロンの神殿だったのか判らなかったのですが。(汗)
地下室。このあたりはなんとなくギリシャっぽいです。
上に登り切ると、山の逆側の景色が眼下に広がりました。
真下に、今度はペリッサビーチが見えます。
西側の土地がざ―――っと拡がる光景を前に、管理人・・・
魔鈴:「あの山を越えればアテネ市内へ出られる」
・・・キャラが違うよ、管理人・・・!山無いし!(爆笑)
すっかり誰だか判らなくなった管理人でしたが、時計を見ると結構な時間。
このままではイアに行けなくなってしまいかねません。
「瓦礫萌え」と言う自分の新たな一面を発見した二人、急ぎ足で今度は下りの長い道を降り始めたのでした。
遺跡の横にあったピスタチオの木。こんな風に実がなるんですね。