ROUND 4.3 四日目(2) クレタ→アテネ経由サントリーニ島
9月18日(土)
<グレイティスト・サントリーニ!>
10時丁度・サントリーニ空港に到着。
飛行機の乗客数が乗客数なので(笑)、すぐバゲージは出てきました。
出口を出ると、海里君と管理人の名前の入ったボードを持ったお姉さんが待っていてくれました。
なにやら物凄く早口な英語で捲し立てられたので、管理人もちょっとびっくり。
車に荷物を載せてもらい、もう一組、白人さんの中年夫婦と一緒に車に乗りました。
サントリーニ空港からホテルのあるフィラタウンまでは、車で20分くらい掛かりました。
車中でガイドさんがサントリーニの簡単な地図のコピーを配って、観光地の説明をしてくれました。
サントリーニ島・全図。綺麗な三日月形をしています。
サントリーニ島は、地図の通り三日月形の島です。
キクラデス諸島の南端に位置する島で、特に欧米で人気のリゾートスポットです。
真ん中にある「ネア・カメニ島」は活火山で、現在でも噴煙を上げています。
(この島には天然の温泉があるので、それ目当ての「火山ツアー」もあるとか)
紀元前1626年の大噴火により、島の中央が吹き飛んだ結果、現在の三日月形になったそうで、
人類史上最大級の爆発とも言われているそうです。
島の大部分が無くなってしまったので、幻の「アトランティス大陸」は実は此処ではないか、という伝説が出来たほど。
島で一番賑やかなのは真ん中にある「フィラ」(Fira)。
そして、観光スポットとしてかなり有名なのが、北にある「イア」(Oia)。
イアは、噴火の影響で南〜西側の土地が大きく削れてしまい、断崖絶壁になっています。
そこに所狭しと作られた白い壁・青いドームの建物群が空前絶後の美しさで知られています。
夕暮れ時には、「世界で一番美しい夕暮れ」を見ようと世界中の人々が押し寄せてくるそうです。
…ま、我々もそのうちの二人なんですがね。(笑)
さて、車はフィラタウンの手前で一旦停まり、白人さんのご夫妻を降ろしてまた平地を走り始めました。
草が生い茂る中に、白い壁の家や青いドームの教会が見え隠れします。
…う――ん、すでにこの時点でムード満点!!
それから10分ほどで、我々のホテル「エル・グレコ」に到着。
我々を降ろすと、お姉さんはさっさと行ってしまいました。
クレタに比べると、やっぱりバカンス地だけあってビジネスライクなんでしょうか…。
しかし、車を降りて。
な…なんというステキなホテル…!!
ホテル「エル・グレコ」の建物。…信じられない綺麗さ…!
全て二階建てで、分厚いコンクリ造りの上から色を塗っています。
今までのホテルと違い、縦に長い高層ではなく、2階建てのコテージになっています。
真ん中のプールを取り囲むように、白や黄色のコテージが並んでいます。
ワーオ、ファンタスティック!!(笑)
コテージの真ん中にあるプール。バカンス!…長期滞在の客はみんなここでのんびり。
チェックインしようとしたところ、「まだ10時半だから、もうちょっとしてから来てくれ」とあっさり拒絶。
(ホテルのチェックインは12:30〜)
うーむむ、まだ2時間もあるよ…。
「荷物はそこに置いておいたら、後で部屋に運んでおくから。」とフロントのデープ・スペク〇ーそっくりのお兄ちゃんが言うので、
大きな荷物だけ置いて、取り敢えず敷地の外に出ました。
今日の予定は、夕方までにイアに行くことしか決めていなかったので、
ちょうど良いから先にフィラタウンを散策するかと道路を渡りました。
道路を渡って、二人とも絶句…。
すごい…絶景だ…!
ホテル前からフィラタウン側を見る。すごい断崖!
…昔の噴火によりこうなったそうです。…登ってみる、星矢?(笑)
手前の土地は断崖になっています。
そして、向こうにはネア・カメニ島の姿。
海から爽やかな風が吹き付けてきます。
ホテルから南西側を臨む管理人。風が心地良いのなんの…!
向こうにうっすら見るのが火山島「ネア・カメニ」です。
クレタの力強い海風とも違い、本当に心地よいくらいの風…!
気が付くと、管理人、今度こそ「永遠ブルー」を歌っていました。
でも、本当にあの背景に吹いていそうな、そんな爽やかな風だったのです。
ホテルはフィラタウンから南に徒歩10分くらいの距離にあったので、ゆっくり北上することにしました。
フィラタウンの地図。…これでは余計に迷いそうです。(笑)
真ん中の道が入り組んでいるところが繁華街です。
ものの数十メートルも歩かないうちに、ひとつのホテルが見えてきました。
わあ、白い壁が綺麗…!
と思ったら……
近くのホテル。名前に注目!!
…ダ、ダイダロス先生…!(爆笑)
二人とも、大爆笑!
さらに北上を続けること3分、左手に一軒のスーパーを発見!
早速入ってみました。
中は、入り口がわにパンの棚があり、その奥に野菜や果物の量り売りコーナー。
もっと奥に行くとお菓子や乳製品、飲み物などがあり、更に奥に、お惣菜(アンチョビとか、オリーブなど)
の量り売りコーナーがありました。
入り口側のもう片方にはレジがあり、その奥には日用雑貨とお酒コーナー。
…日本のスーパーと似たような、似ていないような、そんな感じです。
水も1.5gサイズが置いてあり、0.6ユーロ。
…安っ!
チェックインの前にもう一度寄る事にして、一旦店を出ました。
<フィラの街並み>
スーパーを過ぎた辺りから、フィラタウンに入りました。
周りがちょっとづつ賑やかになります。
右手に「ταχυδρομειο」(post office)と言う表示を見つけて、管理人大喜び。(笑)
…実は、二年前、最初に覚えたギリシャ語の単語がコレだったんです。
いや、ギリシャ語の表示を見なくても、「post office」って思いっきり英語が書いてあるんですが。(笑)
郵便局を過ぎると、タウンの交通の要所・バスターミナルが右手に見えました。
夕方にイアに行く際にはここからバスに乗るので、場所をチェックしておきます。
ターミナルと逆側には更に細い路地が海側に向って延びています。
すぐ側にセンスの良いアクセサリー屋を発見!
中に入ってみると、手作りのかわいいピアスやブレスレットがたくさん並んでいました。
…しかも、30%引きだ…!(笑)
一つ、気に掛かるオリーブグリーンのピアスがあったのですが、取り敢えず今日は我慢我慢。
もし、欲しくなったらまた買いに来る事のできる距離ですし、ね。
さて、元の道に戻り、北上を続けます。
すると、先のところで道が枝分かれしていました。
丁度ささくれのような感じでしょうか。
左は細い路地で、小さな店が沢山並んでいます。
右は、車も通れそうな大きい道(左に比べて)で、ず―っと向こうまで伸びているのが見えました。
地図を見ると、左がエリスルー・スタヴルー通り、右が25マルティウ通り。
左の路地は更に奥で細かく枝分かれして繁華街に入るようでした。
…此処は後でイアから帰って来てから探索する事にして、取り敢えず今はチェックインまでの時間を潰すために
右の25マルティウ通りを行ける所まで行ってみる事にしました。
25マルティウ通りのささくれ合流点付近は、テオトコプールー広場という名の広場になっていて、
道路もこの部分は車の進入が禁止になっている模様です。
路地に面して、左側はカフェやタベルナが軒を連ねて、右側はスタンドがありました。
後でここいらあたりで昼食を取ろうか、と海里君と話しながら、そのまま広場を通り過ぎました。
…ひたすら25マルティウ通りをまっすぐ歩きます。
すると、だんだん道は緩やかな上り坂になり始めました。
道なりに行くと、右側がどうやら断崖になっている模様で、いたる所に階段があります。
…うう――ん、階段も美しい…!
25マルティウ通りの脇道の階段。階段すら美しい…。
そして、視界の開けた場所に出ました。
右側を見ると…
断崖から下に立つ教会
………ああ、なんて綺麗なんだ!まさにカレンダーなどで見かける「サントリーニの建物」。
青いドーム、白い壁。
…私はこれが見たかったんだ…!(涙)
海里君と二人、「キレイ」を連呼。
更に進むと、右に入る脇道がありました。
かわいいお家があったのでちょっと寄り道をしてみました。
ここでもキレイな教会を発見!早速カメラに収めます。
脇道を入ったところにあった教会。サントリーニはこの種の教会だらけです。
尚、教会は、自由に建物の中に入ってもいいのですが、ズボンやノースリーブだと女性は断られることもあるので要注意!
…とりあえず、カーゴパンツとタンクトップという禁止要素満貫状態の管理人は間違いなく入ったら怒られそうです。(笑)
今回は外からパチリ。
教会を撮って、後ろを振り返ると…あ、犬がいる!…しかも異常に人懐っこい。(嬉)
猫のように管理人の足に頭を擦りつけてきます。
…もしかして、犬のフリした猫なんじゃぁ…。(笑)
思わず海里君と二人、「かわいい、かわいい」としゃがみこんで頭を撫でたり、身体を撫でたりしました。
すると、すぐ側の家の女の子がこっちを見ていることに気付きました。
わ――、この子もかわいい!
どうやら東洋人が珍しいのか、こっちをみて微笑んでいます。
負けじとこちらも微笑み返し。(笑)
やがて、女の子は祖父(?)と思しきおじいさん方へ駆けて行ったのですが・・・・・・・おじいさん、ロバを連れています!
普通に生活に溶け込んでいるロバ。・・・まさに「星矢」!
うわ―――、ロバだロバ!本物のロバです!
ロバを引っ張るおじいさんの後姿が「カシモドじいさん」に見えた馬鹿者二人でした。(爆笑)石畳も良い感じです。
ぷちまとめ:サントリーニにはカシモドが居る。
さて、今度は猫と遊びながら元来た道へ戻り、もう少し行けるところまで行く事にしました。
だんだん勾配のきつくなる坂を登ると、今度は左手に教会が見えてきました。
25マルティウをのぼりきったあたりの教会。前にバス停がありました。
…うわ―――、これは美しい!
管理人、道路を横断して早速撮影。
…それにしても、サントリーニって教会だらけですよね、よーく考えると…。(笑)
香川県におけるうどん屋の割合みたいなものでしょうか。(違)
この教会を通り過ぎたあたりから、だんだん建物も少なくなってきたので、ここらへんで引き返すことにしました。
道路を横断して逆側に渡ると、放置自動車がありました。
ギリシャでは、自動車を放置する人が多い模様で、そこかしこに車が放置されています。
クレタでも、ちょっと車どおりのある道の脇にはやっぱり放置車がごろごろしていたのでした。
「廃車手続き」というものがないんでしょうか、ギリシャ…。(笑)
車は一体どれだけの期間放置されているのか、ものすごい埃を被っています。
(イラクリオンでは用意周到にカバーが掛けられていた放置車も。)
前に回ってみると…
誰だ!こんな面白い事をするヤツは!(爆笑)
グッジョブ!!ザブトン10枚だ!!
海里君と二人で、腹を抱えて大笑い。
…いいですねぇ、こういうイタズラ。観光客がやったんでしょうか?(笑)
さて、元来た道を戻るのも何なので、一本向こうの「エリスルー・スタヴルー通り」に出てそっちから歩いて帰ることにしました。
「一本向こうなんだし、多分こっちだよね。」と西に向けて歩いて行くと…どんどん道が細く入り組んで来ました。(汗)
どこかの工事現場のような所に至り、流石にこっちはまずかろう、と元の25マルティウ通りに戻りました。
どうやら、我々があまりにも25マルティウを町外れまで歩いてしまったので、
平行するエリスルー・スタヴルー通りがもう終っていた模様です。(笑)
ある程度戻った所で、今度こそエリスルー・スタヴルー通りに抜けられそうな細い道を発見しました。
何故か沖縄を思い出させる石垣作りの路地を西へ登って行くと、エリスルー・スタヴルー通りにやっと出ました。
エリスルー・スタヴルー通りは管理人の身長+αくらいの狭い幅の路地。
日陰の細い路地はずっと一直線に延びて、ところどころで脇道が延びています。
道沿いには木のドアのお店や教会があり、行き交う人々で賑わいを見せています。
絵に描いた様な「ヨーロッパの路地」に、管理人、大変感銘を受けました。
エリスルー・スタヴルー通り。…どうです、この雰囲気!路地もきれいですよ。
道を進むと、やがて交差する路地も大きくなり、だんだん迷路のような構造になってきました。
更に隣のイパパンティス通りとこのスタヴルー通りを挟む空間が、このフィラでも一番賑やかな地帯です。
…それにしても、本当に迷いそう…。
最初はまっすぐだった路地も、交差ごとにちょっとづつ段がずれているので微妙にカーブしているような感じでしょうか。
これでお店にも入るのですから、振り向きながら前に進まないと、後で迷う事必至です。(笑)
途中、教会の手前の小さなアクセサリーのお店で、海里君がペンダントに一目惚れ。
銀でサントリーニの教会のシルエットを象り、フレームに合わせて石が嵌めこまれていて綺麗です。
結構長いこと迷ったのですが、65ユーロだったのでとりあえず我慢しました。
こちらのお店は店内がミュージアムショップのような雰囲気でとてもお洒落でした。
数件隣のお店で「教皇のロザリオ」そっくりのロザリオを発見!
買おうとした管理人は重症です。(笑)
交差する大きな路地にでたので、イパパンティス通り側にちょっと上がってみました。
やっぱり細い路地に、教会が佇んでいました。
イパパンティス通りに抜ける途中の教会の屋根
黄色い壁が可愛らしいですね。
路地を吹き抜ける湿度の低い風が、とても心地よかったです。
スタヴルー通り側に戻ってくると、路地はますます混迷の様相を呈してきます。
道なりに数段の階段があることろもあり、気が付くと二階に上がっていたりして非常に迷いそうでした。
(念のために、管理人は方向感覚はかなり良い方です。)
方角を間違うことはなかったのですが、とにかく路地の細かさに悩まされました。
お店を目印にすると良いかもしれませんね。
このあたりのお店は殆どが観光客相手のもので、貴金属店ひとつ取っても「金」「銀」など扱っているものが違うと
随分雰囲気も異なります。
所謂「スーブニール」のお店も沢山あるのですが、それぞれ自慢のものは異なるようで、株ごと海綿を売っているお店や、
サントリーニを描いた油絵を売っているお店、お酒専門店など一軒一軒覗いて見ないと勿体無いような幅の広さでした。
タベルナも中に点在し、昼の客を狙って客引きをしていました。…うーん、おいしそう。
…あまりゆっくりしているとどんどんチエックインの時間を過ぎてしまいそうなので、ざ―っと見ながら通り過ぎ、
元の25マルティウ通りとスタブルー通りの交差するささくれ地帯に戻ってきました。
…さて、丁度昼も過ぎそうですし、ここで昼食です。