ROUND 2  二日目(1)  アテネ・クレタ







9月16日(木)







      <ギリシャの朝食・ホテル版>

   朝8時過ぎ、一時間だけ眠って起床。

   前日も寝てるんだか寝ていないんだか良くわからない生活内容であったにも拘らず、管理人は超・元気。(笑)
   …却って半端に3〜4時間寝ると逆に起きるのが辛くないですか?(…こんな厄介体質、管理人だけ??)
   9時ちょっと手前までに着替えや化粧を終え、だいたいの荷物整理を終らせたので、二人でレストランへ。
   旅行客としてはちょっと遅いくらいの時間にも拘らず、ホールはかなりの人でごったがえしておりました。
   とりあえず空き席はいくつかあったので、先に朝食をゲットすることにしました。



    アセンズ・アクロポールの朝食は所謂ビュッフェ式。…最近は日本もこのスタイルが多いですよね。
   朝方の車の中で、蟹さんが「アクロポールのご飯はおいしいって有名なんですよぉ。特にヨーグルトがオススメなんで、
   是非試してくださいね!」と力説なさっていたので、ちょっと期待・大。(笑)
   眠らないと朝食が食べられないと言うデリケートな方もいらっしゃるようですが、管理人は睡眠時間とは無関係に
   朝からステーキでもカレーでもいけるクチです。(それもどうかと。)
   お皿にソーセージやフェタ、トマトとモッツアレラなどをバンバン載せて行き、パンのコーナーに行くと…おお、クルーリ発見!!
   クルーリとは、ギリシャのパン(スナックのような扱い)で、ドーナツ状の細いパンにゴマがまぶしてあるだけのシンプルな食べ物です。
   よく、街中のスタンドでおじさんが売っています。一個0.3〜0.5ユーロくらいでしょうか。
   それのちょっとちっちゃい版がパンコーナーに置いてあったので、早速一個ゲット。
   他にもサラダやパンケーキ、チョコクレープなど、最早日本の朝食の様相からどんどん遠くなる組み合わせで席につきました。
   おっと、勿論ヨーグルトも食べないと!

   器に、スプーンで掬ったヨーグルトを注ごうと……注ごう…と………おおい、これ凄くもったりしてるんですけど。(笑)
   スプーンから落ちてこないほどねっとりとしたヨーグルトは初めてでした。
   蟹さんオススメの蜂蜜を掛けていただくことにしました。



   とりあえず、ヨーグルトを一匙。

   ………うっま――――い!なんだこりゃ!
   日本で食べるヨーグルトとはまったく違う濃さです。
   日本のヨーグルトから更に水分を抜きまくったような感じで、ヨーグルトと言うよりも最早フレッシュチーズの領域に達していました。
   兎に角美味しい!蜂蜜も日本で食べるものより遥かに濃いのです。
   でも、不思議な事にしつこくない。いくらでも食べられそうです。
   ソーセージもグー!
   チョコクレープの中のチョコソースも、プラリネがきいて濃い味わいなのに後味が残らない。
   ビバ、ギリシャ飯!…もう一生暮らせるよ!(笑)
   オムレツが何故か日本の卵焼きの味がしたのが不思議ではありましたが、海里君と二人、
   うまいうまいと目を輝かせて貪り食っておりました。



   …と、テーブルにコーヒーポットを手にした給仕のお姉さんが近付いて来ました。
   「コーヒーは如何ですか?」と仰るので、コーヒー嫌いの管理人とコーヒーが沢山は飲めない海里君の二人、
   「紅茶をお願いできますか?」と頼んでみました。
   …すると、ティーポットが出てきました。ティーパックが二つ入っています。
   その時にルームナンバーを訊かれたのですが、多分食事済みのチェックのためで、コーヒーでも同じことだと思います。
   以前から「ギリシャの紅茶は水(お湯)だ。」と聞かされていた管理人、充分時間を置いてポットからカップに紅茶を注いでみました。
   …結局、普通の紅茶でした。特に問題は無かったようです。(安堵)

   そしてこちらのレストランで特筆すべきは…アイオリアが居る!
   ちらりと見掛けただけでしたが、アイオリアそっくりな殿方を発見したのです。
   この方については、また後日に。(笑)










      <アクロポリスは人・人・人!>

   優雅と言うよりも充実した朝食を済ませ、管理人たちは部屋に戻って自分の荷物をロビー前に運びました。
   チェックアウトを済ませた9:50丁度に、ロビーに日本人と思しき年配気味の女性が。
   我々の名前を確認してきたので、どうやら彼女が本日午前中の「アテネ半日観光」のガイドKさんのようです。



   Kさんに連れられてホテルを出ると、ホテルの前には一台の小型バス(20〜30人乗り位)が停まっていました。
   運転手のおじさんが荷物を載せてくれようとしたのですが、海里君が止めます。
   …実は、早速荷物トラブルが発生しておりました。

   昨日の夜の段階で、海里君のキャリーの鍵が壊れてしまっていたのです。
   海里君の鞄は布製キャリーなので、鍵が壊れるとちょっと心配です。
   その旨をKさんに告げると、彼女はいとも簡単に側のスタンド(ギリシャでは必ず見かけるキオスク型スタンド。
   ギリシャ語では ペリープテロ(περιπτερο)と言い、水やビールなどの飲み物からお菓子、雑誌、テレカ、
   店によっては工芸品や博物館のパンフ、バスのチケットも売っている。営業時間は店によるものの、
   大体朝は4時〜、夜は11〜12時くらいまでやっている。ホテルの前などには必ず営業しているため、
   旅行者には非常にありがたい存在)のおじさんから鍵を購入してくれました。御代、1ユーロ也。…安い。(笑)



   鍵問題が解決したところで、二人とKさんを乗せてバスは出発。
   途中、すぐ近くのホテルでもう一組の客であるIさんご夫妻を乗せました。
   さあ、これからアテネ半日観光に出発です!
   …って、この人数でこのバスですか。…なんだか勿体無い…。(笑)
   このスペースを成田―ロンドン便に回して欲しいものです。







通りはわかりやすいほうだと思います

アクロポリスは左下側です






   バスはスタディウ通りからアマリアス大通りを経て、ザピオン、ハドリアヌスの門、ゼウス神殿の前を通過し、
   ぐるっと回って大統領官邸、無名戦士の墓、必ず見落とすシュリーマンの家(笑)、
   国立図書館・アテネ大学・アカデミーの三点セット(笑)を通り過ぎてアクロポリスの駐車場に入りました。

   アマリアス大通りにはトラムと言う路面電車が新しく作られたそうで、サム〇ンやIモードの全面広告ボディの
   サイバーちっくな車両が走っていました。
   その横をバスが追い抜いて、追い抜いて…トラム、遅い!遅いよ兄さん!(笑)
   Kさんによると「このトラム、あんまりにも遅いので来週にはまた車両が新しくなるそうです。」
   …ギリシャ人、なんつー無駄な事を…。(笑)



   そして道路事情ですが、アクロポリス周辺は道路事情が良くないらしく、ぼっこんぼっこんアスファルトが窪んでいたり、
   一通が多く、非常に不便そうでした。

   駐車場でバスを降りると…うわっ、なんと言う強烈な日差し!
   ギリシャの日差しは強いとは聞いていたのですが、もう視界が強烈に明るいのです。
   …が、管理人、しばらくすると目が慣れてきました。サングラスも用無しです。←良い子はマネをしないで下さい。かなり危険です。



   アクロポリスは、西側の門(前門)の手前から入ります。
   チケットを切ってもらって中に入ろうと……ぎゃああ、なんだこの人の多さは!!
   一応ハイシーズンに近いミドルシーズンのためなのか、辺りは人・人・人。
   白人さんばっかりですが、中には中国人や韓国人、日本人も。



   …ここで、ガイドさんがもう一人入りました。
   どうやら、アクロポリスではガイドの資格(?)のある人しかガイドをしてはいけない規則になっているらしく、
   Kさんオンリーでは規則に反する模様。
   見事なまで小麦色に焼けた女性の方でしたが、特に何かガイドをしてくれるという感じでもありませんでした。(笑)
   Kさんとそのガイドさんに連れられて、万年工事中の前門を上がり、ヘロド・アティクス音楽堂の上にやってきました。








曇っている・・・?

アクロポリスからアテネ市内を一望(リカビトスのちょっと北東側)





音楽堂の上

ヘロド・アティクスの音楽堂を上から






   うーん、ここからだとアテネが一望…!
   と思ったら、Kさんによると今日は風が無いので視界はあまり良くないそうです。

   でも、空には飛行船も飛んでいました。
   この飛行船はオリンピック期間中、ずっと航空写真を超ズームで撮るための存在だったようで、
   子供たちには「スパイ飛行船」呼ばわりされていたそうです。(笑)
   管理人、ここで本物のオリーブの木を見ていたく感銘を受けました。意外とカサカサした感じの葉っぱなんですね。
   こちらの音楽堂では、毎年6〜9月にかけて演劇やオペラ、バレエ、コンサートなどが実際に開催されているそうです。
   (5000人収容可)
   今年は万斎さんも演じに来たそうですよ。



   そこから待ちに待ったパルテノン神殿に上がりました。







ちょっと傾き加減

パルテノン神殿(1)





柱欠けてるよ!

パルテノン神殿(2)





2点透視法

パルテノン神殿(3)






   …あああ…これがあのパルテノン神殿…!

   ここで脳内に「永遠ブルー」か「ペガサス幻想」でも響き渡れば良いのですが(?)、よりにもよって管理人の脳内では…



   …こ〜いはギリシャうま〜れ、き〜みは神話のう〜ま〜れ〜、百年後も少〜年な〜の〜、
   神様がす〜き、ライバ〜ルはビーナス、奇跡〜にウィンクするぅぅぅ〜♪




   な、なぜだ!?どうして野田幹子の「太陽・神様・少年」が大音響で響く!?(爆笑)
   (…ちなみに、この曲、リアルタイム87年のミノル〇のCMソングです。歌詞があまりにも「星矢」すぎる内容なので
   研究室内では爆笑の挙句カラオケの定番になってます。何を考えてこんな歌を…。
   彼女のデビュー曲みたいですが、その時のカップリングが「夏服のカノン」なのが更にツボです。
   皆さんも是非、一度お聴きくださいませ。笑)


   …い、いかん。このままでは管理人は「白い柱のかげ、かくれんぼv」してしまう…!
   (実際はロープが張ってあるので無理ですが。笑)

   実は、管理人、自分の携帯の中の着うた「ペガサス幻想」を神殿からちょっと離れて流してみようか、と海里君に言っていたのですが、
   FOMAカードを海外携帯に差し替えていたため着メロがアクセス不可能と言う超マヌケ状態に陥っておりました。


   管理人が脳内で悶々と「太陽・神様・少年」しているうちに、Kさんはどんどん奥に行ってしまいます。
   おっとっと、写真、写真!
   素材になりそうな角度で神殿を撮り、慌ててついて行きました。
   Kさんは実はギリシャではとても有名なガイドさんらしく、どこにしまっていたのか紙芝居のようなサイズの写真や図説のボードを
   取り出して神殿の構造やオプティカル・イリュージョンのトリックなどを詳しくご説明くださいました。
   ふーむ、成る程…!
   それにしても、パルテノンは万年工事中の模様で、良い角度で写真を撮るのに苦労しました。(笑)



   その後、エレクティオン神殿へ。
   手前には我らが「アテナ古神殿」があるのですが、現在はほぼ何も無い土地になってしまっています。
   エレクティオンは有名な乙女像がある神殿です。ほら、聖域の火時計にも居たあの娘達です。
   手前のアテナ古神殿跡の土地が邪魔で(酷)乙女像まで近づけないので、ここは海里君の望遠撮影に頼りました。
   ありがとう、海里君のカメラ!(カメラかよ!)






お嬢さん、僕と遊ぼうよ〜♪

エレクティオン神殿






   エレクティオン神殿からパルテノンまで戻ってきた所で、現地ガイドさんが退場。
   どうやら次のお仕事のようです。
   ここで自由時間ということで、約30分くらいの時間を与えられて一旦解散しました。



   管理人と海里君は、更にその奥にあるアクロポリス博物館に降りてみました。
   博物館とは申せ、此処は小規模な建物なので5〜10分もあれば回る事も可能です。
   こちらには、先ほどのエレクティオンのお嬢さん達の実物(神殿にあるのはレプリカ)などがあるのでかなり見物です。
   時間が無いのでざーっと周り、お嬢さんを確認して建物の出口のところにある売店でガイドブックを買いました。4.5ユーロ也。

   …が、此処のお店、小銭が無いと非常に文句を言われます。
   5ユーロ札を出しても「50セントは無いの?無いならお釣りは丁度は出せないけど良い!?」と言うつっけんどんな対応をされました。
   海里君は0.4ユーロしか貰えませんでしたし。
   おまけに、結構人がならんでいるにも拘らず、中国人客が「もう一冊くれ!」などと言ってかなり顰蹙を買っていました。
   …流石は人民だ…。



   ガイドブック(英語版。日本語版は無かったよ、トラベル〇トーリーさん!)も手に入ったので、ディオニソスの劇場を見た後、
   我々はエレクティオン神殿の裏側を回って降りる事にしました。





劇場・・!

ディオニソスの劇場を上から






   …おお?エレクティオンの裏、人が居ないよ…!

   ラッキー、じゃあここは一発!と言う事で、早速ネタに走る二人。(爆笑)





とりゃー!

エレクティオン裏にて、海里君、主人公になる。さあ、十二宮突破だ!(笑)






   やるだけやって(笑)時間に遅れないように、待ち合わせの門まで降りたのでした。

   …それにしても、アクロポリスの地面は大理石の箇所が多いので要注意です。
   あの、百貨店のロビーを思い浮かべていただければ宜しいかと。
   ただ、あそこまで平らではないので雨の時は特にスニーカーでも滑りやすいかと推測されます。




左端です

アテナのオリーブの木(左)。エレクティオンの裏手です