「聖闘士星矢 BOYS BE 〜君にあげるために〜 から」






  1.SOLDIER DREAM 〜聖闘士神話〜

 御存知、TV後半のOPです。

 もう何度…いや何百回(何千回!?)と聴いておりますので、最早歌詞がそらで出てきそうです。(笑)
 前半のOPに比べ、格段荒木絵のイメージが強くなったあのほっそい彼らが眩しいです。
 色合いとしてはあの新生聖衣の方が洗練されていますが、旧聖衣のごっつさもいかにも鎧という感じがして私は好きです。
 (メットはちょっと勘弁して欲しいですが。汗)
 途中で入る敵(?)画像は、北欧編よりもポセイドン編のほうが気に入っています。ぐるっとあの三叉の矛を振り払うジュリアンがかっこいいですね。

 アニソンの帝王(?)影山氏のタイトルコールが「ああ、アニソンだね。」と思わせる一曲です。
 …タイトル入っている割に、曲のメロディー自体はコテコテしていなくて好きなのですが。
 なんと言っても演歌っぽい「闘いの暗さ」が払拭されているのがポイントでしょう。

 リアルタイムが小学生(そろそろ高学年に入る頃だったと思います、この時点では)だった私は、例によって2番の歌詞を知りませんでしたので、友人のお姉さんからこのテープを借りて聴いた時に、「勇気 力 真実」の箇所のメロディと歌詞のフィット具合に感動した覚えがあります。今でもこの部分、とても好きです。
 曲の随所で入るスキャットがカラオケでも楽しませてくれます。誰かが歌ってくれるのが楽しいですね。(笑)

 カラオケ、着メロとも勿論入っています。メール用バージョンなどはOP仕様になっていたりするのでカッコいいですよ。(使うのには勇気が要りますが。笑)





 2.WE ARE SAINT 〜神話の誓い〜

 「メロディーに歌詞を乗せる」というのではなく、言葉として旋律が自然に出来上がっているように聴かせてくれる曲です。

 サビの歌詞「We are 聖闘士」がなんとなく微妙に笑わせてくれますが、その後の部分の歌詞は雄雄しさが感じられて好きです。
 特に二番のこの部分の「選ばれた人生なら〜」の歌詞は、くじけそうになったときにちょっと励ましになります。(自分は特に選ばれた人生でもなんでもないのですが。笑)
 二番の歌詞は、とても暗く、重いです。どこか諦めたフシまで見受けられます。…でも、それでも前に向って生きようとしているのですよね、彼らは。
 …ところで、ここの部分の「憎しみのオーロラ」って聴くとなんだか一輝兄さんを思い出すのは私だけでしょうか?(爆笑)
 なんと言ってもTV序盤の彼の憎しみは、それはそれは凄かったですからね…。
 子供心に「怖えぇぇ!」と思ったものです。(笑)彼がサバを読みすぎていたため…?(笑)
 





 3.ROUND AND ROUND 〜迷路の扉〜

 出だしの部分から、メロディーが激しい曲です。

 私はこのアルバム中でこの曲が一番好きです。サビの部分がまた、かっこいいんですよ!

 テープでしか聴けなかったリアルタイム当時は、かなり歌詞の聞き間違いをしていました。(笑)「断崖(エッジ)」なんて、絶対判んないですよ、小学生には。

 暗闇に独り隔絶された状況や、自分の限界を誰か("君")に訴えたいというギリギリの極限状態をただひたすらに叫んではいるものの、それが届く事は決して無いという絶望感が一杯に滲み出ています。
 得てして、若いというか幼い頃はこの種の心境によく至りがちなものです。だからこそ当時、私自身この曲を愛して止まなかったのかもしれません。
 大人になってもう一度聴いても、やはりこの曲の持つ激しさをとても貴重なものに感じます。
 それは、もう自分が若くないからかもしれません。昔のそんな自分を眩しく感じるからでしょうか。
 「ROUND AND ROUND」というタイトルが示す「終わり無い苦しみの世界」は、万人の上に等しく与えられるものなのでしょう。
 …どんな人間でも、結局は己を以ってしか越えられない課題というものに直面するのですから。

 カラオケ、着メロともまだ入っていません。う―ん、こう言う曲ほど入れて欲しいものです
 





 4.TIME 〜2036の選択〜

 前曲に比べると、まだ救いを幾許か感じる曲です。

 最初のテンポが流れるように響き、歌詞に入るタイミングがとても自然で好きです。
 また、神話の持つ雄大なイメージがサーガのように縷縷とに語られているので、とても美しいですね。

 一番の歌詞を見ていると、「神の与えたもうた楽園」を醜く変えてしまったのはあたかも人間のように思えるのですが、二番の「大いなるその うねり」という表現に至り、結局は神々の争いに人間が巻き込まれて翻弄されている事が判ります。
 パラノイアに取り憑かれたのは人間で、それは神の意思によるものなのでしょう。
 ただ、人間もその意志に操られ続けるだけではなく、その呪縛を切り離すことは可能であり、そしてそれを成し遂げるのは「人間の愛」の力であると。
 ここに古よりの神対人間の構図が垣間見えます。…う―む、まさに星矢の世界。この一曲に込められた壮大な世界観に改めて驚かされます。
 微妙に劇場版新作のイメージがありますね、この曲には。

 そして、「想いは、言葉に」。…なんと夢書きとして励まされる一言でしょう。(笑)

 …どうでも良いのですが、「黒い欲望」って、やっぱりサガのことでしょうかね…。きっと彼も何か別の存在によりパラノイアと化してしまったと、私はそう信じたい。(涙)
 しかし根本のところでは、「黒い」彼は「白い」彼のもう一つの姿だと思うので、その説もちょっと…。おっと、本筋から離れましたな。(笑)

 カラオケ、着メロともに入っています。…何を隠そう、私が携帯を買ったときに最初にメール着信に設定したのは、この曲だったりします。
 …でも、微妙に音が小さいんですよ、惜しいことに。(笑)





 5.BEST FRIEND 〜ベスト・フレンド〜

 …なんだか、タイトルとサブタイが同じであることに今気がついて微妙に寂しいです。(笑)

 「ああ、これぞ聖闘士星矢だね!」と思わず唸ってしまうほど星矢チックな歌詞です。
 戦いに赴く日の夜明けを連想させる切なくも明るい…爽やかなイメージです。

 …しかし、一旦色眼鏡を掛けてみるとちょっとコワいです。(爆笑)
 いや、「WHERE DO WE GO ?」とは比べ物にもならないレベルなんですがね。(笑)…アレは凄すぎる…!

 歌詞自体は明るいのに、曲の流れが静かなので、切なさがより一層際立っているように感じられます。
 いや、「膝を抱えて黙り込む」のが兄さんだったら、それはそれで笑えるのですが。
 …もしや、銀河戦争の時に射手座の聖衣箱にちぢこまって入っていた兄さんは、実はこんな心境だった…!?(爆笑)

 一番はともかく、二番の歌詞を見るにつけ、「もしかしたら、語り掛けている方はこの戦いで死んでしまったのではないか…?」とちょっとしんみりします。
 …自分は死んだけど、お前の心に俺は生きている、と。…まあ、彼らは何度死んでも生き返りますけどね!(爆笑)

 カラオケ、着メロ、共に入っています。…しかし、この静かな曲調にあの涎垂らすカシオス映像はちょっとキツいですよ、本当に。(笑)
 





 6.LONELY MY WAY 〜夢に届くまで〜

 勢いの良い曲です。

 …この曲も、テープだけ聴いた小学生の頃に思っていた歌詞と実際の歌詞が随分食い違っています。(笑)…切る部分間違っていたりとか。
 「片道切符のひとりぼっち」や「どんなに孤独捨てても」あたりは全く違う物を最近まで考えておりました。(汗)
 しかし、「片道切符」って何だか某蟹座の黄金聖闘士を思い出しますね。(笑)

 曲だけでなく、歌詞もなかなかに突っ走っていて車田先生の作詞か!?と一瞬思うほどです。「体当たり」とか「燃やせよ」「男の道」あたりが特に。(笑)
 しかし、二番の「そうさたやすく〜」のくだりにはちょっと励まされます。更に、「逆さに時は流れない」に至っては、胸にズキっと痛みが走ります。
 う―むむ、夢書きの心に響きますな。





 7.WAKE YOU ALONE 〜若きジーザスU〜

 冒頭の演奏がむっちゃくちゃカッコいいです。

 聴いているうちに思わず肩を左右に振ってしまったりするほど激しいテンポが良いですね。(笑)

 一番のサビに至るまでの部分の歌詞が「どうにもできない自分のもどかしさ」を力一杯表現しています。
 初めて聴いた当時、「乾いた砂の魂」という表現が小学生だった管理人にはとてつもなく綺麗な描写だなぁ、としみじみ実感した記憶があります。
 そうそう、サビの「鎖を切りはなせ」が瞬っぽいなぁ、とも思った記憶もあります。実に安直ですね。(笑)今考えたらコレ、誰の台詞?と思うんですけど。(笑)
 …そして瞬なら、そう言われたらズバっと切りはなすかもしれませんが。

 二番に入ると、サビに近付くに連れてどんどん熱を帯びてきます。「自分をチッポケだなんて…」のくだりは最高に主人公っぽくて熱いです。
 いつでもこの精神でいてもらいたいものです、彼だけには。

 …それにしても、こんなところでキリストが出てくるのが楽しいですね。
 「U」って何なのでしょう。当時、なんだかこんなタイトルの映画があったような気がしますが…。
 あっ、寧ろコレ、リンかけの彼のテーマソングかも…。光あれッ!(違)
 





 8.STAY,AWAY 〜キャンドルの心〜

 打って変わって静かな曲調です。

 堀江さんと影山氏のハーモニーが絶妙ですね。
 小学生の時の友人が、この曲が一番好きだったのを思い出しました。よく二人で歌っていました。

 「側にいて欲しい。…でも触れないで。」という微妙な距離感の心情がとても切ないです。
 ちょっとでも風が吹いたら消えてしまう。そんな僅かなズレで壊れてしまう、幼い恋。
 しかし、それはたとえ幼くとも一つの真実を持っています。言葉は要らない、ただ見詰めているだけで。
 …寧ろ、言葉にした途端、壊れてしまう。そんな想いなのでしょう。

 一番のサビの部分の歌詞が多感だった昔の自分を思い出させます。(今はすっかりすさみきってしまいましたがね。笑)
 「運命」という言葉は、恋について語られる時には甘い痺れのような痛みを伴って微妙に心地よいです。

 カラオケに入ったらきっとしめやかに歌い上げます。(笑)
 そして着メロに入った場合、DLはするでしょうが着信に設定しても絶対に気が付かないでしょうね。(爆笑)
 





 9.BOYS BE 〜君にあげるために〜

 続きを感じさせるEDに相応しい、明るい曲です。

 「次の旅」の存在というものはとても辛いものかもしれません。それこそ終わりが無いと言っているようなものなのですから。
 でも、彼らは負けません。一つの壁を越えたら、また次の壁を。…まるで我々一人一人の歩んできた人生と同じですね。
 いつまでも果てしなく試練が続くように思えるかもしれません。しかし、壁を一つ越えるたび、確実に人は少しづつ大きくなってゆくのですから。
 …そして、自分は決して一人ではないと。

 それにしても、若いというのは良い事です。そう思わせるなにかがこの歌にはあります。
 何時の間にか大人になって、うんざりするような現実と向き合わされていると、つい視野も思考も閉塞しがちです。
 何かに曲げられたり、何かをごまかしたり、そうやって日一日を生きていると彼らの真っ直ぐな生き方がとても眩しく感じます。(感じたからといって戻れるわけでもなんでもないのですが。…寧ろそれが「大人」なのでしょうから。)

 翻って考えると、他の事は一切構わずに何かに打ち込むことのできた時期というのが酷く貴重に感じます。
 大人というのは、絶えず何かと何かを並行して考えないといけない存在ですからね。

 …あの頃に戻ることはできませんが、近付くこと、思い出すことならできるはずです。この曲はそれを我々に教えてくれているのかもしれません。
 二番のサビ近くの「もう何もおそれることなどないと〜」のくだりはとても勇気づけられませんか?

 カラオケ・着メロともに入っています。是非要チェックですね。
 





 10.BLUE DREAM 〜夢旅人〜

 後期EDです。前期EDと比べ、とても静かで叙情的な旋律です。

 テンポがとてもスローなので歌詞はその分少ないですね。

 「話せない夢」というフレーズは、切ないはずなのですが、微妙に笑えるのはどうしてでしょうか?(笑)…管理人の脳みそが雑念だらけだからかもしれません。一度、おシャカ様に喝を入れてもらったほうがいいかもしれないですね。(爆笑)
 夢書きの煩悩あふれる心情を歌っていると思うとこの曲は最高にギャグかもしれませんが…。(笑)ゲホゲホゴッホ。

 …それはともあれ、叶うか否かは判らない、そんな夢を胸に抱いて闘う彼らの心情を切り取ってポートレイトに仕立てたようなそんなイメージがこの歌にはあります。

 EDの映像もゆっくりと流れる構成になっていましたが、それにぴったりと合っていました。5人の顔が緩やかな渦を描いて拡散して行くシーンが管理人の印象に深いです。…一輝兄さんは一番影扱いなんですがね!(爆笑)
 OPと一変して、ここの彼らはみんな私服バージョンでしたね。…細ッ!(涙)まさに荒木絵の極致…!

 二番が終ったところで入るドラム(?)の音が好きです。あの後の静寂が、またたまりませんね。音の無い音楽というものをひしひしと感じます。

 カラオケ・着メロ、共に入っています。…でも、カラオケ行ってもこの曲は歌わないことが多いです。どうしてでしょう…?静かすぎるのでしょうか?